水と土の芸術祭会場でおこなった、子どもの工作ワークショップ。
とにかくひたすら作りまくった7日間。
どんなきっかけでも、子どもの工作をどんどんサポートして場合によってはエスカレートさせてしまう、作りっぱなしのワークショップ。
できた作品たちを一部紹介します。
5歳児のスポーツカー。座席やハンドルなども完備。
おじいちゃの作ってくれた工作を解体してロケットに。。
戦車、乗れます。作る手がとまらない驚異の5歳児。
2年生作の海賊船。内部は防水されていてお風呂で浮かべられます。「一度手をつけた作品は完璧に作り上げてから他の作品に手を出すことが大事」という名言を残しました。
一人でぷらっと来て即興的に作った大蛇。お父さんが迎えにきた時は早さとでかさにかなりびっくりしてました。
あっちこっちに庭がある家。
「これ何?」って聞くと、「もらえる海」って言ってました。会場のみんなに配っていました。
3日間、苦労を重ねて作ったトリケラトプス。2年生の作者は「人生で最高の工作」と満足。
5人で協力して作った戦艦ヤマト。
おじいちゃんの会社の船。おじいちゃんへの誕生日プレゼントだそうです。
一家総出で作った活火山です。
終わってみれば、ホントあっという間。作りたい物を聞き、それをサポートして作品を完成させる。ひたすらその繰り返しの日々でした。
スタッフの間では、子どもの工作に「スタッフが入れるライン」について何度か話しました。本人が「自分が作った作品と実感して家や学校でもプレゼンできる状態をまもること」がスタッフの入り込めるラインの目安ということを確認しました。
最終日、僕は連日参加していたある子どもの才能と将来性について興味津々でした。本人と最後にそういった話がしたかったのですが、その子はワークショップが終わる直前に隠れていなくなっていました。話をしたらもう会えないということが寂しくて隠れていたらしく、それに気づいたお母さんは泣いていました。それをみていたカメラマンさんも泣いていました。カメラマンさんに言われて遅れて気づいた僕も寂しくなりました。最後に手を延ばしてタッチしたときに、確か耳元で「正直に言うと寂しい」と聞こえました。7日間、子どもはみんな真剣でした。集中している子どもの作業の動きがスポーツのようにどんどん身体化しているのがみえました。体よりも大きい物をためらいなくつくるヤツがいました。会えなくなるのはとても寂しいですが、そんな思いや子どもへの期待を作品で超えてしまうような新たな場をめざして、次の機会に備えていたいとおもいます。
夏休み子ども強化合宿に参加してくれたみなさん、協力して下さったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
また、秋に「おもしろ半分制作所」で会いましょう!